2006-01-01から1年間の記事一覧

against the day

ちょっと買い遅れ気味だったけど、トーマス・ピンチョンの新作『against the day』がアマゾンよりドカーンと到着。うちにあるどの辞書よりも大きく分厚い、迫力あるボリュームだけど、めくってみると垂涎垂涎、さっそく読み始めたい!という気持ちが盛り上が…

ソラニ・ヴェジータルトのレシピ

久々のレシピ記録。全粒粉にブラウンシュガーを入れて太白胡麻油で練ったものをタルト型に手で押し付ける(麺棒でのすという面倒な行為は省略)。そこに、にんじんを糸状(タイ製のソムタム用ピーラーで)にしたもの、焼いてつぶしたさつまいも、製菓用のコ…

個人的な題材はない

このごろ立て続けに、「個人的な体験」をモチーフにした作品を翻訳しているのでちょっと考えた。仮に単純素朴な物言いをしてみると、いかにも当人の実人生の切り売りっぽいものと、フィクションではどちらが「えらい」のだろうか? 実人生をそのまま書いてしまう…

yin/yang

「陰陽」の話を読んでいて、ふと発見したこと。わたしは長年、自分が本質的には陰気な人間なのではないか、と思い込んでいた。そうでなければ、思春期にディストーションのかかった音楽ばかり浴びるように耳から注入したり、やれジュリアン・グリーンだネル…

ハヤカワ演劇文庫

書くのがすっかり遅れてしまったのだけれど、早川演劇文庫が創刊された。九月の末に出たのがニール・サイモン『おかしな二人』(←訳者の酒井洋子さん、お送りいただきありがとうございました!)、アーサー・ミラー『セールスマンの死』、続いて十一月にはオ…

鳥ジジイ

中国に関するエッセイを読んでいたら、十年以上前に北京に行った時に見た「鳥ジジイ」たちのことをふと思い出した。早朝、公園など野外に、おじいさんたちが自分の飼ってる鳥をカゴに入れて持って集まってきて、みんなで鳥自慢をしている光景。わたしの目に…

mother’s

石内都の写真展「mother's」を東京都写真美術館で見た。きのうはご本人の講演会もあったらしいのだが、全然知らずに違う時間帯に、ご近所散歩感覚でぷらぷら行ってしまった。入り口で「都民の日なので入場無料です」と言われ、それも知らなかったので一瞬ぎ…

ファトゥーシュ風のサラダ

このごろ食べすぎ?と思った日の爽やかブランチ。刻みトマトと玉ねぎときゅうりとパクチーと、あとなぜか我流で生わかめを入れたサラダ(バルサミコ、ガーリックオイル、黒こしょう、塩、レモンでトス)に残り物のフランスパンを細かく切って…というか現実的…

ハートフル

どうでもいいようなこと。…よく芝居のチラシなんかに「ハートフル・コメディ」とか書いてあるのを目にするけど、ハートフルって変だ変だ絶対変だと以前から思っている。heartfulのつもりなのでしょうがね?? わたしの持ってる研究社ジェネラルリーダーとい…

芸術起業論

書店で、気の迷いで村上隆の『芸術起業論』を衝動買いしてしまった。この方に関し、美術界の村上ファンドとしていつか天誅が下るとか思っている人もいるのかもしれないけれど、アーティストは頭使ってやったもの勝ちだ、とわたしは実は肯定的に見ている。現…

楽園への疾走

このところ、書く気になるような本にめぐり合ってなくて読書に関する記載を全然できずにいたのだけれど、久々のお奨め。J.G.バラード『楽園への疾走』(増田まもる訳・東京創元社刊)。マッド環境保護アクティビストの中年女医が、南の島でアホウドリの保護…

ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?

楽にすべりこみで見てきましたシス・カンパニー公演『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』(作=オールビー/訳=徐賀世子/演出=ケラリーノ・サンドロヴィッチ)。演出家Nさんに強力にすすめられて(←非常に特定しやすい? いや、野田さんでも蜷川…

ヴァギナ・モノローグス

書くのが遅くなりましたが、スパイラルホールでリーディング・ドラマ『ヴァギナ・モノローグス』(イヴ・エンスラー作/常田景子訳/宮本亜門演出)を拝見。http://www.horipro.co.jp/ticket/kouen.cgi?Detail=74 観る前はフェミニズム啓蒙劇っぽいものを思…

アンデルセン・プロジェクト

『ウィー・トーマス』と並び、今週必見の芝居、それはロベール・ルパージュの『アンデルセン・プロジェクト』(世田谷パブリックシアター)。きのう観てきて心の底から200%震撼。これはもう、お金がなかろうが数日間絶食してでも絶対に観てください。感動、…

劇作は愉し

斉藤憐『劇作は愉し』を読んでいる。「戯曲の書き方」というテーマで、おびただしい数の戯曲を引用しつつ作劇術というものを探る大著。主に現代戯曲を、そして日本の劇作家の作品を多く扱っている、という点で、まさしく日本で今必要とされているテキストだ…

パスタサラダのレシピ

夏が近づくとよく食すのが、マカロニの入った野菜サラダ。それはなぜかというと、毎度おなじみ水着の季節に備えた俄かダイエットを始めなければならないからです。近年のローライズの流行により、ウエストを締めつけない衣生活を慢性的にしてて、そのせいか…