2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

続き・というか今考えていること

ひとつ前の記事で書いた映画は、たいへんよく出来ていて、素晴らしいパッションを感じたのだけど、しかしながら、21世紀の自分の心にひっかかったのが、「ああ、近代。」という問題なのだった。自分の所属している枠組みから逸脱することができない、という…

ランジェ公爵夫人

四月に岩波ホールで公開の『ランジェ公爵夫人』を試写で拝見。ジャック・リヴェット監督がバルザックの小説を映画化した文芸作品。わたしは仏文科の出身なのですがそっと告白すると、すみません、この作品読んでないし、そもそも存在を知らなかった…。すごく…

カーラは気まぐれ

スナイパー、カーラがミドルエイジ・クライシスの猿小路大統領を射止めたそう! さあ大変、エリゼ宮がポップミュージックのノリに?! これが盛り上がらずして何が盛り上がる!という感じですね。いま現在、ハリウッドとかのパパラッチ御用達女優さんたちが…

拍手しない症候群

最近、劇場の客席にいて不気味に思うのが、芝居が終わってカーテンコールになった時、まったく拍手をしない若者がよくいる、ということだ。このところ、本当にたびたび見かけるようになった。拍手拒絶というのは通常の文化的コードの中では「全然気に入らな…

高橋さんの絵

二月に出る予定の私の著書『カルトの島』の、表紙の絵――画家の高橋将貴さんが描いてくださった途中段階のものを見せていただいて「すごい!素晴らしい!」と悶絶状態だ。本当に大好き。高橋さんは、私が展覧会を拝見して惚れこみ、徳間書店さんが依頼を実現…

帰京しての総まとめ

大阪から帰ってきた。この出張(と言うのか?)については、いかなる理由でか我が番頭からブログへの詳述を禁止されてしまったのだけれど、リナーンの舞台はドラマシティでも本当に素晴らしかったとだけ書いておこう。大阪のお客様は、他のどこよりも反応が…