ハヤカワ演劇文庫

 書くのがすっかり遅れてしまったのだけれど、早川演劇文庫が創刊された。九月の末に出たのがニール・サイモンおかしな二人』(←訳者の酒井洋子さん、お送りいただきありがとうございました!)、アーサー・ミラーセールスマンの死』、続いて十一月にはオールビーと清水邦夫が出る予定だそう。ふだん芝居を見ない人は戯曲を読む習慣があまりないのかもしれないが、文庫サイズで気楽に読めるとなれば事情は違ってくるかもしれない。これはすごくいいことだと思う。「この戯曲をどう上演するのか?」という興味から、舞台に足を運ぶチャンスが生まれることもあるだろうし。価格もランチ一回分以下という感じなので、若い人にも手にとってもらいやすそうだ。(文=目黒条