2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

レンタル品としての肉体

引きこもって働く日々の中、レンタルDVDのことなどすっかり忘れて放置していたら、ついに次のようなメールが来た。「…返却期限は設けておりませんが、一定期間以上貸し出しされております会員様へは、返却忘れの可能性もございます為お知らせさせて頂いてお…

顔面認知の文化ギャップ

日本人は、メールなんかで使う「顔文字」に、顔の輪郭をかっこ( )で付けることが非常に多いけれど、西洋人の使うエモーティコンは、目や口などのパーツしか表現しないことがほとんど。この違いはなんだろうと、以前から思っていた。もっとも外国人友達で絵…

本がらみのお話

来年の手帳を確保したいので、ちょっと本屋さんまで行こう、ということになった。今日は本買う用ではない、と自分に言い聞かせながら到着。しかし、店頭でいきなり、レイモン・クノー『あなたまかせのお話』(塩塚秀一郎訳・国書刊行会)が平積みになってい…

ミッシング・ピース 東京展

代官山ヒルサイドテラスで「The Missing Peace」という美術展を見てきた。サブタイトルが「ダライ・ラマ14世と向き合う、60人のアーティスト」。俗な言い方をすれば「お題がダライ・ラマ」展なのだが、ある意味では、世界中のアーティストたちが自らダライ・…

The Wall

「ウォール街ウォール街っていうけど、ニューヨークのウォール街の『壁』って今もあるのかな? 行ったことある?」と父。「え? ニューヨークに行ったってブロードウェイの劇場には行っても、そんな界隈に何の用もないから、近づいたこともないよ」と私。「…

受信口

なんでも録画可能な世の中、映像がこれだけ出回る時代に、どういう理由で舞台芸術をやるのかというと、やはり「生(なま)」(つまりライブ)ということになんらかの儀式性があるからだと思う。演者本人が生き神さまのように観客の目の前に現れて、修正も取…

ル・クレジオ!

ル・クレジオについてはわたしの過去ログも見てくださいね。http://d.hatena.ne.jp/jomeguro/20060420 (目黒条)

不思議で重要な人々との出会い

本のゲラを見ている最中、ふと思い出されてくるのが、故・丸山圭三郎先生のこと。学生だったわたしに向かって、丸山先生は突然ポカッと「あなたは小説をお書きなさい」とおっしゃったのだった。そういうことがしたいですと私は人前で言ったこともなかったし…

山海塾の『とばり』

山海塾『降りくるもののなかで――とばり』を世田谷パブリックシアターで拝見。「生と死」という山海塾の作品に通底するテーマが今回、宇宙に向かって直接開いているような……「聖なる方向のタナトス」を感じとれるような……本当に素晴らしい作品でした。終演後…