ヴァギナ・モノローグス

 書くのが遅くなりましたが、スパイラルホールでリーディング・ドラマ『ヴァギナ・モノローグス』(イヴ・エンスラー作/常田景子訳/宮本亜門演出)を拝見。http://www.horipro.co.jp/ticket/kouen.cgi?Detail=74 観る前はフェミニズム啓蒙劇っぽいものを思い描いていたんだけれど、予想に反し、クラブイベント的なノリのよさがあって、楽しくていい上演になっていた。会場をキラキラしたキャンピーな感じ(?)に演出するなど、ポップさを出して重くならないよう工夫がなされ、それがまた東ちづる内田春菊野沢直子という三人のキャストの演技に集中できるように求心的に働いていた。ただのリーディングを超えて、キャストの三人が全力投球でちゃんと演技をしていて、納得。女性器の話題で100分間の芝居がこんなに魅力的に成立するなら、対抗して『男根祭り!』とかやってもいいか…というと、そっちはなんとなく社会的な顰蹙を買いそうな気もするが。この話をしてたら、俳優Ⅰさんは「男根祭り、いいじゃん!それやりたい」と言ってましたが…(文=目黒条