高橋さんの絵

 二月に出る予定の私の著書『カルトの島』の、表紙の絵――画家の高橋将貴さんが描いてくださった途中段階のものを見せていただいて「すごい!素晴らしい!」と悶絶状態だ。本当に大好き。高橋さんは、私が展覧会を拝見して惚れこみ、徳間書店さんが依頼を実現してくださった夢のアーティストだ。あの展覧会の時、私には著書の出版の具体的な話など何一つなかったのに、なぜだか「わたしの本にはこの方に絶対に絵をお願いしたい!」と強烈に思い、それが今こうして実現しつつある。この僥倖に感謝感激。ちょっとびっくりだったのは、高橋さんの名刺のご住所を見たら、わたしが多大にお世話になってるパルコ劇場の制作Tさんの自宅とものすごいご近所さんだったということ。わたしが好きな人は全員○○に住んでいる?!奇遇すぎる。…それはともかく、本、どうぞ楽しみにしていてください。(文=目黒条