BDD

うちの横の家屋取り壊しの騒音が、蓋をあけてみたら思ったほどではなく、拍子抜けしている目黒です。目には目をで、こっちもデスメタルガンガン流しっぱなしの家にしよう、などと夢想していたのに、そんな感じには全然ならず残念。(というか仕事ができてありがたいのですが…)
BDDという略語にぶつかり、???となった。調べてみたらBody Dysmorphic Disorderのことだった。日本語で言う「醜形恐怖」のことかと思うが、俗には「美容整形中毒」みたいな意味あいで使われているよう。MPDが多重人格のことだぐらいは辛うじて覚えてるけど、こんなのもあったんですね。略語ってなかなか覚えられない!
で、BDDの人というのは、美容整形の類が癖になってしまい、限りなく繰り返す。お金持ちのMJさんのような人は、専門家が「最終段階」と呼ぶような鼻(crippled noseと描写している人もいた)になってもまだ美容外科手術しようとする。一般の貧乏人は、プチ整形の医者に通うお金が続かなくなる→「ヒアルロン酸をネットで買って顔に自分で注射しよう」となる→ ついにはヒアルロン買うお金も尽き、台所のサラダオイルを自己注…そして悲惨な顔に… というような事になる。
恐ろしいのは、世の中にはお金儲けのために美容整形をする医者がたくさん存在して、BDDの人をどんどん食い物にしているという事実だ。でも、考えてみたら、精神的に○○に取り憑かれている人に○○を売りつける、というのは資本主義の基本?
いや、「これっぽっちのお金で、こんなに素晴らしいものが買えて幸せ!」と言ってもらえる健全な商いをやってる人(会社)だけが信用できるのであって、他人の精神病につけこむ商売はやっぱり間違っている。(文=目黒条