選挙運動のストラテジー

このブログは基本的には政治的なことは書かない方針(特に国内のことは)にしていますが、選挙運動の中で、ちょっと学ぶところがあると思ったことを書くと――うちのそばの道を、アナウンスの音量もガンガンな某候補者が通ったあとで、コンペティターの別の候補の(音量控えめな)声が聞こえてきて:「わたくし○○本人、自転車に乗って、今、選挙カーの後ろを走っております!」――自己申告って、するもんだよなあ、とちょっと感心。こう言えば、見てない人にも情景が伝わるので効果的だ。言わなきゃわからないことは、言えばいいのだ。わたしも「絶賛、執筆中!」とかどんどん喧伝すべきかも、と思ってしまった。短いものをポンポン書いてポンポン発表する形ではなく、長編小説ベースでやってると、次に刊行されるまでの間はインフォメーションを自粛しようかと、ついつい謙虚になってしまうのですが…。これからは○○候補者方式で、どんどん実況中継するかもしれません。
あと、世にも奇妙だなと思ったのが某政党のビラまきの方法論。週二回、決まって燃えるゴミの収集直後(ほんとに超直後)にビラをポストに投函してくる。「ゴミになるまでの時間を稼ごう」という戦略のつもりで、ゴミ収集曜日・時間を調べてポスティングしているとしか思えないのだけど、ビラ=燃えるゴミ、という連想をさせるだけで逆効果だと思いますが? それに、どういうタイミングでビラを貰おうが、支持者じゃない人が読まずにくずかごにポイするという動きはいつだって同じなのでは?(文=目黒条