ゲイツ教授

ゲイツ教授の一件は、警官との会話が全部ビデオか何かで公開されないとすっきりしないとしか言いようがない。しかし、とにかく、アメリカ大統領は麻生ではないので、考えなしに軽率にものを言ったりはしないのだ。自分の発言はいちいち言質を取られるということを厭というほど理解した上で、根拠があってあれだけのことを言ったに決まっている。
MJメモリアルサービスに「友人だったはずの白人はほとんど出席してないじゃないか」と衝撃を受けて以来、アメリカは依然人種差別の国なんだ、という厭な気分をなんとなく感じている。昨今、反動的な人が反動性を高めているんだとしたら、本当に腹立たしいことだと思う。(文=目黒条