FUCK

きのうは映画に対して失礼ともとれる書き込みをしてしまい、非常に反省しています。映画全般を敵に回すつもりはなかったのだけれど、連続的にナマクラなDVDに当たったせいか、つい愚痴っぽくなっていたよう。しかし、今日、朝の爽やかな時間を利用してレンタルDVDの『FUCK』を見て、そんな気持ちも吹き飛んだ。どうせ最近よくあるお手軽ドキュメンタリーだろうという予想をおおいに裏切ってくれる爽快作だった。こんないい作品ならもっと早くめぐりあうべきだった。「性」と「言葉」と「社会」の三位一体をテーマとするこのわたしにはまさしくぴったりの、とてもとても支持したくなる映画。fワード語録をこれだけ蒐集したという情熱もすごいし、ひとつの語の定義としてこれほどまでに完璧な作品はないでしょう。真剣で論理的、かつ教育的、かつ挑発的という、心の底から満足できるドキュメンタリーだった。なにごともしつこく追求することが大切なんだ!(文=目黒条