楽しい○○区役所

 「原稿」「荷造り」「諸手続き」を一人で同時に全部やるのは不可能だ、と天を仰いで嘆息。そういうわけで一瞬逃避――××区から転出して○○区に引っ越すことになるのだけど、今日の午前中に初めて○○区役所に行ってみて、××区役所との違いにびっくりした。今まで通った××区役所は、庁舎が綺麗な割に雰囲気がスクエアで暗い。(区のさまざまな不祥事やスキャンダルの尻尾をどこかでひきずっているのか?)しかし、○○区役所では、入った瞬間から受付の女性たちがワーチャカワーチャカすごい勢いで私語に花を咲かせていて、仰天。そしてエレベーターで上がって用のある窓口に近づくと、案内係の女性たちがまたまた二人組でワーチャカワーチャカ私語しながら動き回っており…「なんだろう、このタルみ方は??」と最初こそ驚いたものの、その後どこに行っても職員が楽しそうに私語しまくりなため、しまいには「いいじゃないか、この人たちはラテン系なんだよ!」と思えてきた。今日わたしが話した窓口の職員1は、ものすごく親切でにこやかな人なのか、グフグフ系のオタクなのか、かなりボーダーラインすれすれな感じで、「〜なんですけど…あっ、でも〜ですけど…うーんと、あっそっか!」みたいに一人で対話を展開していた(必要な説明の三倍ぐらい喋っていた)。まあ親切過剰なのは不快ではありませんでしたが。あと、別の窓口で話した職員2は、こっちと喋っている最中なのに、同じ課内の同僚が「ハクション!」とくしゃみするサウンドが聞こえたら「ぷっ」って吹いたりとか。とにかく、みんなが全体的にユルくて楽しそうなのだ。なんかこの区に転入したら楽しいのかもしれない、と思わせていただき、明日への希望が…。
 というわけで、ちょっとの間、このページの更新も滞ることになりそうです。ご了承ください。ではまたオンラインにつながる日まで…(文=目黒条