余計な情報?

電子書籍のサイトに行くと、本一冊がきわめて安価だったり無料だったりするため、「それだったら普段読まないものも読んでみようかなー」とつい思い、余計なものもダウンロードしがち。…そのようにしてスマッシュワーズで勢いで入手してしまった「ゲイ文学」を読んだら、「瞳が〜色の男(あえて伏せてみる)はお尻の毛が多い」といった無駄なデータが膨大に盛り込まれており、ついつい最後まで読んでしまった結果、「知らなくていいことをいっぱい知ってしまった…」と嘆息。たぶんわたしの人生にはほとんど役立たない情報ばかりなのでしょうが…。しかし妙に印象に残る…。
それで思ったのが、小説においては個人情報もへったくれもありませんね、ということ。わたしの場合は特定個人を、わかるようにモデルにするということはあまりないようにしていますが、私小説というのは日本の伝統だったりもするので、ダイレクトに書く人もたぶん多いはず。書き手のそばにいたら「尻の毛のことまで書かれる」というのは宿命なのかもしれません。そして、それは全然悪くないとわたしは思っている…。
という論を堂々ネットで展開すると、みんなに怖がられ、秋恋を逃すどころか「彼氏いない芸」が永遠の持ち芸になってしまう恐れがあるので、以下割愛させていただきます。(文=目黒条