ボリス・ヴィアンと脱走兵の歌

ボリス・ヴィアンと脱走兵の歌』という本が面白かった。
ボリス・ヴィアンと脱走兵の歌
『日々の泡』(または『うたかたの日々』という訳も)などの小説で知られるヴィアンだが、これは彼の政治的シャンソン、それも「脱走兵の歌」に焦点を絞って論じている本。ヴィアンの歌については、わたしは若い頃「フォ・ク・サ・セーニュ!」とか「フェ・モア・マル・ジョニジョニジョニ…」とかそういうのを聞き狂っていたので、自分はある程度知ってると思い上がっていたのだけど、読んでみたらこの本で初めて知ることが凄く多く、大変に勉強になった。このあたりがお好きな方は是非どうぞ。(文=目黒条