なぜ今こんなものを見ているんだろう?

これが懐かしい人は老人! というかわたし!

いや、正確に言うとわたしは、これが流行った時はまだ「初めて男の子と二人きりで映画に行った」という段階のガキだったので、懐かしさもほのぼのとしてるなりドゥービーブラザーズ、という感じなのだけど、このころ本当に青春まっ只中だったわたしよりちょっとばかり年上の人たちは、これ聞いたら窓から飛び降りたくなってしまうかも。
世代でわかりやすく言うと、オバマさんやミシェルさんはドゥービーブラザーズなんかあんまり懐かしくないだろう。ヒラリーなら懐かしいと思うだろう、という感じ。
わたしは、真正青春時代にはこういう甘酸っぱい音楽ではなく、ディストーションのかかった、もっと陰惨な音楽を聞いていた。おかげで、あとで聞いても窓から飛び降りたくなったりしません。幸いなるかな。

あとで追記:なぜ今見ているかというのの答えを書き忘れたけど、歌詞も聞き取れずまた人生経験も希薄だった当時とは違い、この歌うまくできてるなあ、というのが水を飲むように入ってきた、それで今頃ついつい見入った…ということ。あらためて感心すると同時に、「そりゃあ愚か者の思い込みですね」というようなことをアメリカ人(←上記した特定世代の、)などと話す場面で、what a fool believesと言うと一気に和むというかウケるのでは、とも思いました。(文=目黒条