アップダイク

ジョン・アップダイクの訃報を聞き、「最近、インタビュー映像見たばかりでは?!」と驚いた。その画像(昨年十月のものだった)がネットで出ているので見直してみると、おじいさんぽいところも父権的なところも全然なくて、知的で論理的で穏やか、ほんとに素敵な語り口で、惚れ惚れする。『走れウサギ』とかを読んだのはわたしにとってだいぶ前だけど、最近も「いろんなことを多彩に語れる大インテリ」という感じで青年のように活躍しており、亡くなるなんて実に惜しいことだ。うちにあった詩集を読み返し、追悼。こういう言い方は凄くいけませんが、ノーマ○・○イラーの訃報を聞いた時よりずっとずっと悲しい。(文=目黒条