銀座

久しぶりに行った町では「あれも変わった」「これも変わった」と浦島太郎感に襲われて愕然とすることが多い。しかし、水曜にしばらくぶりに行った銀座では(細かい変化はあるものの)「要所要所の老舗は結構変わってないなー」と思った。
銀座は、自分を銀座だと思っている限り銀座であり続けるのだ。
秋葉原のように、よって立つ根拠が「物質」という町では、扱う物質がパソコンになった時点で、オーディオマニアの町とかではなくなりパソコンの町オタクの町にあっという間に変わってしまう。しかし、銀座は意外と「物質」ではなく「理念」のようなものを根拠にしている町なので、「銀座という思い込み」がそこにある限り、あまり変わることがない。
なにか大変自分の参考になったような気がしたので、メモしておく。(文=目黒条