苦手だった

夏服着用に向けダイエット中だったので(過去形。ある程度終結したつもりですが現状維持はしたい)、「脂肪分の少ないカレー」はいいのではないかと思って、スープカレーというものの人気店に入ったのですが…。出てきたカレーはスパイスの味が全然しなくて、日常のおかずの七割にクミンとコリアンダーを入れてしまうわたしにとっては、「これでカレーって銘うつなんて詐欺だ…!」と呆然としてしまうような失望だった。柔らかく煮えたチキンが入った離乳食を食べた、という感じで、まあダイエットにはうってつけかもしれませんが…。わたしにはまったく理解できない味。
でも、帰りに散歩っぽく歩いていたら、数日ぶりに気分のよい陽気で、だいぶ機嫌が直りました。桜の花びらが、あら不思議、上にバトンもないのに(舞台で降る紙きれの雪は、バトンから吊った箱が揺れることによって降りますが)はらはらはらはらとひとりでに散り続けていて、ザッツ奇蹟!と思いました。で、一度帰宅しましたが、これからもう一回出て、心の師に会いに行きます。(文=目黒条