ダイエット版カルボナーラ

 この前、外でランチをした時、スパゲッティ・カルボナーラを頼んだら、がっかりな味だった。ベーコンだけは凄くたっぷり入っているのに(しかも非カリカリ)、生クリームが全然入ってなかった。わたしはカルボナーラには、ベーコンだのパンチェッタだのの畜肉系味覚よりも生クリームやチーズの乳製品味覚をより求めたい派なので、納得いかず。で、「やっぱり自分で作らないとおいしくないね」ということになった。
 ところが、家で作るとなると、ベーコン、生クリーム、チーズ、卵黄、というダイエットの敵オールスターのような材料を取り揃える、という行為にちょっと臆してしまうのも事実。そこでわたしはダイエット版を考えた。わたしの場合、ベーコンを捨てても生クリームは取りたい。あと、いっさい野菜なし!というメニューにはやや抵抗を感じるので、パスタは少なめにしてえのき茸を加えてみる。…これでやってみたら、すごくおいしく出来たので、記録しておきます。フライパンを一切登場させず、超簡単にできるのもメリット。
 ●スパゲティを塩味強めにゆでる。最後の二分のところで、えのきも加えて一緒に茹でる。●茹でている間に、ボウルに卵黄、粉パルメザンチーズ適量(スーパーによくあるクラフトので十分)、生クリーム適量(あまり多くなく)を入れて、よく混ぜ合わせておく。●粒こしょうを叩き潰しておく。ひいてもいいけど、わたしは超荒びきが趣味なので、クロックで叩く。●茹で上がった熱いスパゲティとえのきの湯を切り、一気にボウルに入れて混ぜ合わせ、そこに胡椒をかける。…これだけです。
 ポイントは、パスタ自体を、しっかりした塩気の中(お吸い物ぐらいな感じ)で茹でておくこと。そうすればベーコンの塩気は要らない気がする。どうしてもベーコンが欲しければ、電子レンジでキッチンペーパーに乗せてカリカリベーコンを作って、後でかけてもいいでしょう。卵黄は一人分あたり一個と考えるのが妥当。わたしのレシピは材料が全部「適量」ですいませんなのだけど、この場合、粉チーズはかなり多め、クリームはかなり少なめ、と考えてください。わたしは、あとくされ?のない100mlの小パックの生クリームを便利に使ってます。やっぱりカルボナーラはクリーム入りがおいしい! 今日のお昼もこの簡単カルボナーラを作ろう。(文=目黒条