ブライアン・イーノ展

 きのう、ラフォーレミュージアムの「77million ブライアン・イーノ 音楽映像インスタレーション展」に行ってきた(会期は今日まで)。テレビ?が日常の環境の一部になるっていう話は、ある種の批評めいた小難しいフィロソフィーなんだろうという先入観を持っていたんだけど、実際に見に行ってみたら、意外や「プラクティカルなご提案」みたいな感じだった。移ろいゆくTV禅ガーデン(わたしが勝手にそう呼んでるだけです、念のため)を座ってじーっと眺めていると「それぞれがどう捕らえてるかはともかく、こうやって黙って座ってイーノの映像に見入っている瞬間っていうのもいいじゃないか」と非常に面白く感じた。しかし、アンビエントミュージックとかアートもいいけど、やっぱり時にはスクリーンにロキシーミュージックのトータルリコールでも流してやかましく楽しみたい、なんて言ったらイーノに怒られるんでしょうかね。怒られるんだろうな。(文=目黒条